AGE 内科クリニック
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2003年10月14日

やせ薬とダイエット食品を用いた治療の素晴らしい効果! −1年間の比較成績 (無作為試験)−

2003年 Diabetes Care 9月号 26:P2505-11より

はじめに

ダイエットはいまや国民的関心事ですね。最も権威あるアメリカ糖尿病学会が発行する医学誌10月号にとても参考になる研究報告が発表されました。その結論を一言で言うと『ダイエットはやせ薬を使わなくては全くダメ!』

capsule_01.jpg

糖尿病の先進医療やダイエットで世界的に有名な米国ミネソタ大学医学部でのダイエット治療に関する最新の報告です。

この研究では「薬とダイエット食を使うか使わないか」で効果にどれほど差があるかを科学的に比較しました。

比較の詳細

今日本や米国の大病院の肥満外来などでごく普通に行われている治療は、医師や栄養士などの治療チームによる食事療法(1日500−1000カロリー減量食など)、個人個人に合った歩行などの運動療法をダイエットの教育プログラムへの参加によって徹底的に指導される治療法です。

この治療をスタンダード治療法(標準的治療法)とし、もうひとつの治療法はやせ薬と市販のダイエット食品を併用した治療法です。

もちろん、薬やダイエット食品を使わずにやせることが出来ればこんなにいいことはありませんよね。

しかし、残念ながら、大学の優秀なスタッフが一丸となってダイエットの指導をしても(=スタンダード治療)その効果は1年間でたったの0.8kgでした。

しかしもう一方の治療法では素晴らしい効果が確認されました。こちらは、やせ薬(シブトラミン)とダイエット栄養食(市販の粉をシェークして混ぜるタイプかスナック菓子状のもの、1つ220キロカロリー)を2ヶ月間のうち1週間だけ併用した治療(コンビネーション治療)です。1年後の平均体重減少は何と7.3kgでした。

さらにこのコンビネーション治療では、糖尿病の方々にはとても気になる血糖値も驚くほど下がりました(平均血糖値を表す、HbA1c値が0.6%も低下!)。

また脂肪の中でも大切な中性脂肪も大幅に低下(46mg低下!)し、やはりダイエットに成功するといい事ずくめですね。

ではすこし、データを見て見ましょう。

1年間の体重の変化図
clip_image9-1.gif

コンビネーション治療では徐々に、しかし確実に減ってきています。しかしスタンダード治療では始めほんの少し減っていますが1年間を通してほとんど効果はありませんね。

さて、糖尿病の人なら気になる血糖値のデータです。こちら平均血糖値を表すHbA1c値で成績が示されています。

1年間のHbA1c(平均血糖値)の変化図
clip_image9-2.gif

上の方のダイヤマークがスタンダード治療ですが、血糖値は良くなっていませんね。でも、点線で表されたコンビネーション治療は始めの2ヶ月から血糖値が大きく改善され、しかもその効果が1年間を通じ持続しています。

まとめ

この報告を読んで感じることは、大学病院の医師や栄養士さんがどんなに必死にダイエットに協力しても現実には効果がうすいということです。

わたしも、北大病院や久留米大学病院で全く同じことを経験しています。

しかし、やせ薬と市販のダイエット食品をほんの短期間併用するだけでとても素晴らしい効果があるのですね。

教訓:

ダイエットはそんなに簡単には達成できない! 確実な助けが必要! 
メディカルダイエットの有効性が確認された確信しました。 
これからも多くの方のダイエットの成功のお手伝いをしたいと思います。

投稿者 ageclinic : 2003年10月14日 00:00