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2004年05月09日
第4話「障害」
仕事場で、食事の後、意識が遠のくようになった。部下と話しをしている最中でも、眠りこけてしまう。阿佐田哲也で有名になった「ナルコレプシー」だと言い訳していたが、何のことはない、後で分かったことだが、単なる高血糖障害だった。
目が霞むようになった。もともと近眼ではあるが、近くを見て、目線を上げて遠くを見ると、しばらく焦点が合うまで、時間がかかるようになった。そして霞む感じがどうしても拭えない。眼鏡のレンズが汚れているのかと拭き直しても戻らない。
そんなころ、仕事先でショッキングな出来事があった。目が資本の商売に就いている方なのだが、長年の不摂生を重ねているのは承知していた。その方が欠勤したのだ。その欠勤に際しての診断書に曰く、「糖尿病による眼底出血。左目は失明状態、右目は治療中」と言った要旨だった。
目が見えなくなるのは何よりも困るのはお互いさま。先述の通り、目に障害が出始めている自覚はある。いよいよ本腰を入れて糖尿病に取り組まざるを得ないことを覚悟した。
目が霞む話をしていたら、仕事先の先輩が言ってくれた。「オレの経験だと、血糖値は400を超えているな。きちんと診察を受けた方がいいぞ」
太る一方で一時は98キロまで増えていた体重も、減少の一途。特にダイエットを意識したわけではないのに、だ。体重が85キロを切るまでに減っていた。足がしびれるような感じがあったり、肩から首筋にかけての凝りがひどくなったり。次々と起こる症状に覚悟を決める時が来たのを悟らざるを得ない。
そんなころ、行きつけのある小料理屋の店主が開業したばかりの専門医が近くにいることを紹介してくれた。「ともかく、行ってごらんよ。考えた方がいいよ」という次第。たどり着いたのが、Dr.牧田のこのAGE内科クリニックだった。
時に2003年5月1日。訪ねてみると、ビルの5階、清楚な内装の院内だった。「新しいお客さんを連れてきました」と上記の小料理屋店主に紹介されて、保険証を差し出す。自覚症状を調査票に書き込んで待つことしばし。「まず検査をしてみましょう」と穏やかな声に促されて、検尿と採血。この時のデータは、びっくりするような数値になっていた。
あとで部下に聞くと、体の変調は前年秋くらいから、目に付いていたという。「何か疲れやすくなっていたような感じですねえ」と。それだけ分かっているのなら、言葉に出して言えよ、という感じではあったが、それは言っても詮無いことではある。
投稿者 ageclinic : 2004年05月09日 23:39