AGE 内科クリニック
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2005年01月18日

あなたは太っていますか  BMI値ってなあに  肥満はがんのもとー

 「わたし絶対痩せたいんです」。ある日の外来、向かいに座った45歳の女性は訴えるような口調で言っています。「148cmで54kgですか。医学的には太っていないんですが」とすこし困惑顔の私。「えー。私太っていないんですか?」。「ええ、肥満には入りませんね、しかも先ほどの体脂肪測定や骨の検査では骨も丈夫、脂肪の付きすぎもなくとても健康体ですよ」。このあとさらに標準体重やBMI(ビー・エム・アイ)のことを詳しく説明しましました。そこで今回は簡単な肥満度判定法についてお話しましょう。

 まず、あなたにとって理想の体重(標準体重)を求めてみましょう。標準体重=身長(m)×身長(m)×22です。たとえば先ほどの方だと1.48×1.48×22=48.2(kg)となります。確かに54kgだと5.8kgほど多いわけですがこれで果たして肥満といえるのでしょうか。この判定は、現在、世界統一のバロメーターとして使われるBMIで分かります。皆さんも、健康診断などの際に一度は耳にしたことがあるでしょう。

 BMI値=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}です。従って、先ほどの女性は、54÷(1.48×1.48)=24.65です。さて肥満の判定基準は18.5〜25が普通体重(太っても痩せてもいない)、25〜30が1度の肥満(軽い肥満)、30〜35が2度の肥満(中くらいの肥満)、35〜40が3度の肥満(ひどい肥満)、40以上が4度の肥満(とくにひどい肥満)となります。したがって24.65なら、ぎりぎりですがセーフということになります。もしあなたのBMI値が25以上なら病院へ行って、糖尿病などの病気が隠れていないか検査を受ける必要があるでしょう。とくにBMI値35以上なら危険信号が出ています。こんな方は、中国茶やダイエット食品などで自己流で痩せようとすることはもはや危険です。明日にでも医師と相談してください。大変い良いことに、35以上の人に使える、食欲を抑え体重を落すいい薬があります。ちょうどBMIが35の31歳男性の患者さんでしたが、この薬と水中歩行運動の併用により3ヶ月で20kg体重を落とすことが出来た方もいます。BMIは28とまだ軽い肥満が残っていましたが、異常値を示していた肝機能値、コレステロール値などはきれいに正常化しました。おなかもすっきり顔つきまで変わったと褒められ大変喜んでいました。

 太ると男性では大腸がん、前立腺がん、女性では子宮ガン、卵巣がん、乳がんなどが起こりやすくなります。肥満はがんのもとでもありますから間違ってももう痩せられないなどとあきらめたりしないでないで下さい。

 一方、BMIが18.5以下の方は低体重と判定されます。体質的なものであれば全く問題がありません。しかし、中にはホルモンの異常のために痩せていることあります。血液検査で判定できるので気になる方は調べてもらいましょう。

 ところで肥満の割合は、15歳以上の男性で4人に1人(25.1%)、女性は5人に1人(20.6%)で、かなり男性優位です。肥満者の年齢では男性が40台にピークがあるのに対し女性は60台です。つまり男性は若い頃から太り始めるようです。しかも困ったことに最近は30台男性の極端な肥満者増加が社会問題になっており若年化が加速しています。外食やストレス増加のためでしょうか。心当たりの男性諸君、BMI低下を目指して今日からダイエット作戦を開始してみませんか。

投稿者 ageclinic : 2005年01月18日 22:52