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2005年01月18日
血糖値を上げない工夫 −甘いもののとりすぎに注意−
血糖値がほんの少しでも上がるだけで、予想外の病気を引き起こすことを説明してきました。つまり人間は各器官が調和してはじめて全体として機能することができるわけです。
この調和を守るには、まず日ごろの食生活に細心の注意を払うことが大事です。皆さんが実行しやすいように血糖値を上げない工夫を3つの点に絞ってお話しましょう。これは、すでに糖尿病や境界型の方だけでなく糖尿病にはどうしてもなりたくないと考えている方々にも大いに参考になると思います。
まず第1は、清涼飲料水やドリンクを止めることです。血糖を上げる砂糖やブドウ糖が大量に含まれているからです。例えば無果汁ジュースの中身の1割以上が糖質(砂糖)で、コップ2杯飲んだだけでご飯茶碗1杯分を食べたカロリーになります。しかもご飯のように消化吸収の手間がかからない分、血糖値の上昇はずっと大きくなります。スーパーに行くと、無果汁ジュースやコーラは2リットル入りの大きなプラスチックボトルで売っているます。安くて美味しいのでついつい水代りにがぶがぶ飲んでしまいますね。最近、これらの飲みすぎからある日突然、突然意識がなくなるほどのひどい糖尿病を起こす例が増えています。血糖値が正常の10倍以上にまで跳ね上がり脳が活動できなくなったためで、治療にはインスリン注射が必要になります。
こんなことにならないためにもやはりのどが渇いたら水を飲みましょう。じつは健康ドリンクも同様で糖が入っているので血糖値を上げます。ビタミンなどの栄養を補給はドリンクではなく錠剤のもので取りましょう。そうすれば血糖値を上げることはありませんね。
第2点は、揚げ物を減らすことです。揚げ物には油がたくさん含まれており、それには糖質の2倍以上のカロリーがあります。太るばかりでなく血糖を長時間上げる原因にもなります。糖尿病の患者さんは「団子は一時的に血糖を上げるが、から揚げを食べた後は1日中上がったままだ」などとおっしゃいます。経験的によくないことを知っているのですね。中にはてんぷらの衣をはずして食べる人もいるほどです。とんかつ、フライドチキンなども同様で毎日食べるのは考え物です。週に2回くらいに減らしましょう。
最後に血糖を上げないためにはやはり甘いもの(糖質)に注意が必要です。血糖を上げる力が脂肪やたんぱく質などよりも強力だからです。医学的にはご飯やパンも糖質(炭水化物)に含まれますが、現実にはやはりお菓子類をどう取るかが最大の問題でしょう。ポイントはカロリーが少なく、しかも糖質含有量の少ないお菓子を選んで食べることです。よく和菓子は良くって洋菓子は血糖を上げると思っている方がいらっしゃいますがそれは間違いです。例えば、スポンジケーキと練り羊羹はカロリーが300(100グラムで)前後で変わりませんが糖質の量が54対70と羊羹がかなり多くしたがってむしろ血糖は上がりやすいことになります。和菓子が安心とはいえませんね。ところで平均的なお菓子は300カロリーくらいですが、これはご飯なら約2杯分に当たりますから結構なものです。このくらいの高カロリーのお菓子を食後すぐに食べると血糖が上がりすぎます。むしろ食後2,3時間してからおやつとしてお茶やコーヒーなどと食べるほうが良いでしょう。もちろん1日1回までで2回以上は血糖の上げすぎです。
コーヒーゼリー、オレンジゼリーはたった50カロリー前後、しかも糖質が1割前後と少ないため血糖値をあまり上げませんからお奨めです。洋菓子ならショートケーキよりシュークリーム、和菓子ならせんべいよりくし団子のほうがカロリー、糖質量とも少なくいいでしょう。またカロリーが意外に高く避けたほうがよいのが、かりんとう、ポテトチップ、ビスケット、クラッカー類です。中でもポテトチップは550カロリーで、なんとこれだけで1日分の1/3のカロリーになります。是非やめて欲しいですね。
甘いものをたくさん食べたいなら、砂糖を止めてダイエット甘味料を使いましょう。たとえばステビアなどは安全で美味しくしかもカロリーは何と砂糖の何10分の1です。砂糖がたくさん必要な煮物やお菓子作り、普段飲むコーヒーなどに使えば大きな効果があるでしょう。
さて血糖値を上げない工夫はまだ続きます。次回はさらに最新の医学に基づいたお話をしたいと思います。
投稿者 ageclinic : 2005年01月18日 22:44