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2005年01月18日
手足シビレませんか −ひょっとしてあなたは糖尿病?−
寒くなると持病の腰の神経が痛むなどということをよく聞きますね。
実はこんな神経の病気が糖尿病と深いかかわりがあるのです。
あなたには手足の先が何となくシビレる、あるいは足の裏に何か付いているような
妙な気がするなどの症状はありませんか。
実はこれこそが多くの糖尿病患者さんが始めて経験する症状なのです。
心当たりのあるあなたはすでに糖尿病になっているのかも知れませんよ。
糖尿病は眼にくるとことは皆さんご存知と思いますが、
案外神経がやられることは知られていません。
始め患者さんは気が付きませんが専門医が診察すると
なんと約7割の糖尿病の方にこの障害が見つかります。
シビレは最も初期の症状で、これがきっかけで病院に行き糖尿病が見つかる例もよく経験することです。
糖尿病で失明するのも恐ろしいことですが、軽いシビレといえども決して馬鹿には出来ません。
思わぬ結果が待っていた例をご紹介します。
Sさんは糖尿病の余病が原因で、神経がすっかり麻痺し最後は足を切断することになりました。
実は糖尿といわれた後も、タバコは40本、お酒好きで
ビールや日本酒をそれこそ浴びる生活を続けていたようです。
なにせ症状が全くなかったので周囲には「糖尿なんて気にしちゃいられないよ。
俺は太く短く生きるのさ」と口癖のように話していたようです。
こんな調子なのでもちろん病院通いも途切れがち、初めての自覚症状がこの手足のごく軽いシビレでした。
しかし次第にシビレは痛みに変わり、ついには夜も眠れない状態になりました。
それを紛らわすため寝酒の量も2合3合と次第に増えて行きました。
このため一度入院してお酒を断って症状はすっかりよくなったのですが退院後、ぷっつり来なくなりました。
この治療中断が致命傷でした。それから2年後「足が真黒くなった」と別人のように痩せて、
しょげ返ってこられたときは私も本当に驚きました。ひどい壊疽(えそ)を起こしていたのです。
「退院後、酒を始めたらシビレが再発してきた。でも最近はすっかりシビレが治り安心していたのに、
急に足の先が黒くなってきた」と訴えていました。治ったのでなく足の知覚神経が全く働くなったためです。
診察で足を思いっきりつねっても、もはや何の感覚もありませんし、
皮膚は氷のように冷たく血液がほとんど通っていないことが分かりました。
こうなると壊疽が起こるのです。
歌手の村田英雄さんの例と同じで足を切断する必要がありました。
初めてシビレが起こったときにちゃんと治療しておけば
決してこんな事態は起らなかったのが返す返すも悔やまれます。
やはり軽い症状でも決して放っておいてはいけません。
あとで取り返しの付かないことになるのです。
もちろんシビレは糖尿病以外でも起きます。
脳卒中後遺症や首や背骨の病気のほか、男性ではアルコール、
また女性では手首のところでの神経の圧迫でも起こります。
いずれが原因の場合でも早いうちだと飲み薬で結構よくなりますが、
進行すると手術や特殊な治療が必要になりやっかいになるのです。
さて、糖尿病で神経が悪くなったときの症状は、シビレの他、こむら返り、
下痢・便秘、尿が出ない、立ちくらみが起きるなどさまざまです。
いったいどうしてこのように多くの症状が出て来るのでしょうか。
この不思議を理解するためにはまず「血糖値」とは何かを正確に理解する必要があります。
専門家として、この言葉は子供からお年を召した方まで一人一人に大切だと思っています。
食生活、運動など健康一般に大きく関わっているからです。
壊疽などの怖い話はこれくらいにして、次回は「血糖値」の話を
すこしリラックスして聞いてもらいたいと思います。
お楽しみに。
投稿者 ageclinic : 2005年01月18日 22:47