AGE 内科クリニック
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2005年01月18日

「あなたの健康にビタミン剤を上手に活用しましょう」

 いまアメリカでは空前の栄養補給ブームです。すでにビタミン剤専門の薬局があるのには驚きました。また本屋ではビタミンやハーブに関する本がずらっと並んで圧倒されるほどです。これは彼らの多くがビタミン不足になったからではありません。上手に摂取し病気の予防や治療に役立てようとしているのです。医療費が高額な国なので、未然に予防しようとか、生活習慣病などによるからだの機能異常を自らの努力で正そうとする涙ぐましい努力がそこには感じられます。

 歯茎から簡単に出血するようになる病気、壊血病がビタミンCの欠乏によると分かったのは1920年代になってからです。ビタミンAのとり目(夜盲症)やビタミンB1の脚気などは皆さんもご存知でしょう。しかし、ビタミンが重要なのは何もそれが不足した時だけとは限りません。

 世界中に一大センセーションを起こした発表がノーベル賞を2度受賞した天才科学者、ポーリング博士によってなされました。風邪はビタミンCを大量に飲むことで予防出来ると発表したのです。この影響で日本でも、冬場にみかんをたくさん食べて風邪を引かないようにしようなどと言われたのを覚えている方もいると思います。その後、確かに体の抵抗力をたかめることが証明され、今でも風邪で高熱を起こした患者さんの治療のため点滴中にこれを加えます。

 しかし、いま飲まれている最大の理由は、風邪予防などではなく美容のためです。このビタミンは皮膚を構成している最も重要なコラーゲンを作り出すのに必須の役割を果たしています。つまり、皮膚の弾力性維持やその再生に関与しており、しわやしみ予防に効くわけです。このほかにはがん、慢性の疲労、ぜんそくなどのアレルギーにも優れた効果が知られており、専門家が「もし、無人島でたった一つのビタミンしか取れないとしたらわたしはビタミンCを選ぶ」とさえいわれるほどです。1日に必要な量は1000mgです。

 次に推薦したいのはビタミンB6です。これには動脈硬化の原因を根本的に取り除く強力な力があります。とくに糖尿病で治療中の方には是非服用をお勧めします。最近、恐ろしい腎臓の合併症を予防することが分かったからです。腎臓合併症は進行すると血液透析が必要になりますが、ビタミンB6がこれを救ってくれる可能性があるわけです。

 他には手のしびれをとる作用も知られています。ある女性の患者さんは長年悩んでいた手のしびれがB6服用後ピタッと止まったと本当に喜んでいました。このビタミンの注意点は2つ。第1に、1日60から100mgの服用量が必要なので、購入の際は1錠中に十分な含有量が入っているか確かめること。第2点は服用時間で、かならず朝食後に飲んでください。夜に飲むと眠りが浅くなってします危険性があるからです。

 これらのビタミンによる治療の最大の利点は、薬などと違って大量に摂取してもほとんど副作用の心配がない点です。皆様も、得体の知れない民間療法などではなく、手軽で安全性の高いビタミンをもっと健康増進に役立ててください。

投稿者 ageclinic : 2005年01月18日 22:56