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2005年01月18日
実地医家へのやさしいワンポイント・アドバイス
糖尿病患者さんへの新しいアドバイス −ビタミンB6をお飲みなさいー
内科医なら誰しも、失明や透析に至った糖尿病患者さんを担当した苦い経験をもったことがあるでしょう。そんなときは自分の医療の限界を感じると同時に、何か合併症を抑えるいい治療が無いかと思わずにはいられません。
最近、ビタミンB6がそんな期待に応える薬として注目されています。糖尿病合併症を強力に阻止する作用があり、米国ではすでに糖尿病腎症治療薬として臨床治験が進められています。期待の最大の理由は副作用が無いと考えられるからです。本当にビタミン剤で合併症が抑えられるなら糖尿病患者、誰しもが飲んでみたいと感じるでしょう。しかも、作用機序のはっきりしない(エビデンスに欠ける)ビタミンB12とは全く異なり、B6の効果は最新の科学的エビデンスに基づいています。
B6にはピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミンの3つの構造体が存在し、その主な働きはアミノ酸代謝に関与する各種酵素の補酵素作用です。近年、動脈硬化抑制作用があることも明らかにされています。糖尿病慢性合併症に対しては、その原因と考えられる終末糖化産物(AGE)生成阻害が作用点になっており、糖尿病動物への投与で糖尿病腎症阻止に優れた効果があることも確認されています。B6ファミリーはいずれもこのAGE阻止作用をもち治療薬の可能性を持ちますが、ピリドキサミンが治験薬として用いられており、わが国でも臨床治験が計画されています。
しかし、サプリメントや代替医療が好まれる現在では、この治験の結果を待つ必要は無いかもしれません。外来で「何か、病院で出されたお薬以外の治療を行っていますか」とか「病院で出せる薬以外の治療を行いたいですか」と尋ねて見て下さい。そして「それなら、ビタミンB6をお買いなさい。あなたの余病を抑える効果が科学的に証明されています」とワンポイントアドバイスを行っては如何でしょう。糖尿病学会で定めたガイドラインはHbA1cを6.5%以下に保つことですが、これを達成出来ない患者さん(=75%の糖尿病患者)には特にこのアドバイスが必要と思われます。
投稿者 ageclinic : 2005年01月18日 16:44