AGE 内科クリニック
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2005年01月18日

「恐ろしい健康食品や民間療法の落とし穴」

 中国製ダイエット食品問題で、死者四人を含め健康被害は百二十四人に上ると大きく新聞報道されているのはご存知と思います。わたしは糖尿病の専門医ですが、これは新しい事件だと感じました。よく目にする薬の副作用の問題ではなく健康食品の被害であるという点です。誰でも医薬品には副作用がありうると知っていますし、その服用には慎重でしょう。しかし健康食品や民間療法に慎重な方は意外と少ない。アガリスク、クロレラ、ギムネマ、減肥茶などいまは数え切れないほどの種類がありますが、たとえば、今回問題になっているダイエット食品の一つ減肥茶はウーロン茶やプーアール茶、グァバ茶など十種類以上の素材を混合してあります。これが中国製だと中にどんなものが含まれていがほとんどわからないのが実情です。

 日本人は「中国四千年の歴史」という言葉にとても弱い。しかし専門医から言わせると今の中国は決して医学の先進国ではありません。今回の被害はどうも製品に入れられていたニトロソ化合物による肝臓障害のようですが日本ではとうてい考えられないことです。さらに中国製ハチミツに抗生物質が大量に混入していたという報道を聞いてわたしはこれから一切、中国製食品は口にしないと決意しました。

 「効かないかもしれないが、まさか害はないだろう。試してみよう」こんな軽い気持ちが健康食品や民間療法を始めるきっかけでしょう。しかし「まさか害はないだろう」という考えに大きな落とし穴があります。

 今回の事件のように副作用で多いのが肝障害です。食品にしても薬にしても、すべて口から入ったものは腸から吸収され、まず肝臓を通過します。ここには解毒作用があり毒性のある食品などから保護されています。しかし、肝臓は絶えず食品中の有毒物質に曝され続けているわけです。強い毒物はもとより、毒性が弱いものでも毎日摂取し続ければ肝臓に取り返しのつかない障害を与えます。しかも、この障害には症状がなく気が付かないのが普通です。唯一の検出方法は肝機能血液検査です。

 わたしはすべての患者さんに定期的にかならず肝臓機能検査を行っていますが、その理由は、薬や患者さんが行っている民間療法の基本的副作用をチェックするためです。あなたも、もしいま健康食品や民間療法治療を試しているのなら是非、担当の医師に相談し、最低、肝機能検査だけは行ってください。あなたも思わぬ落とし穴にはまっているかもしれませんよ。

投稿者 ageclinic : 22:57

「あなたの健康にビタミン剤を上手に活用しましょう」

 いまアメリカでは空前の栄養補給ブームです。すでにビタミン剤専門の薬局があるのには驚きました。また本屋ではビタミンやハーブに関する本がずらっと並んで圧倒されるほどです。これは彼らの多くがビタミン不足になったからではありません。上手に摂取し病気の予防や治療に役立てようとしているのです。医療費が高額な国なので、未然に予防しようとか、生活習慣病などによるからだの機能異常を自らの努力で正そうとする涙ぐましい努力がそこには感じられます。

 歯茎から簡単に出血するようになる病気、壊血病がビタミンCの欠乏によると分かったのは1920年代になってからです。ビタミンAのとり目(夜盲症)やビタミンB1の脚気などは皆さんもご存知でしょう。しかし、ビタミンが重要なのは何もそれが不足した時だけとは限りません。

 世界中に一大センセーションを起こした発表がノーベル賞を2度受賞した天才科学者、ポーリング博士によってなされました。風邪はビタミンCを大量に飲むことで予防出来ると発表したのです。この影響で日本でも、冬場にみかんをたくさん食べて風邪を引かないようにしようなどと言われたのを覚えている方もいると思います。その後、確かに体の抵抗力をたかめることが証明され、今でも風邪で高熱を起こした患者さんの治療のため点滴中にこれを加えます。

 しかし、いま飲まれている最大の理由は、風邪予防などではなく美容のためです。このビタミンは皮膚を構成している最も重要なコラーゲンを作り出すのに必須の役割を果たしています。つまり、皮膚の弾力性維持やその再生に関与しており、しわやしみ予防に効くわけです。このほかにはがん、慢性の疲労、ぜんそくなどのアレルギーにも優れた効果が知られており、専門家が「もし、無人島でたった一つのビタミンしか取れないとしたらわたしはビタミンCを選ぶ」とさえいわれるほどです。1日に必要な量は1000mgです。

 次に推薦したいのはビタミンB6です。これには動脈硬化の原因を根本的に取り除く強力な力があります。とくに糖尿病で治療中の方には是非服用をお勧めします。最近、恐ろしい腎臓の合併症を予防することが分かったからです。腎臓合併症は進行すると血液透析が必要になりますが、ビタミンB6がこれを救ってくれる可能性があるわけです。

 他には手のしびれをとる作用も知られています。ある女性の患者さんは長年悩んでいた手のしびれがB6服用後ピタッと止まったと本当に喜んでいました。このビタミンの注意点は2つ。第1に、1日60から100mgの服用量が必要なので、購入の際は1錠中に十分な含有量が入っているか確かめること。第2点は服用時間で、かならず朝食後に飲んでください。夜に飲むと眠りが浅くなってします危険性があるからです。

 これらのビタミンによる治療の最大の利点は、薬などと違って大量に摂取してもほとんど副作用の心配がない点です。皆様も、得体の知れない民間療法などではなく、手軽で安全性の高いビタミンをもっと健康増進に役立ててください。

投稿者 ageclinic : 22:56