わかさ(わかさ出版)2013年9月号に記事が掲載されました
今月号の特集は、糖尿病に対する「糖質制限食」。Dr牧田が徹底的に解説します。薬を使わずに血糖値をコントロールし合併症を克服したい方、必見です。
揚げ物を食べたいときは
先日、ローフードをこのブログでお勧めしました。しかし、いかにローフードが健康にいいと分かっていても、揚げ物を食べたいときもあるはずです。今回はそのときの対応法を紹介します。
美肌の大敵であるAGEを考えると、揚げ物は最も避けたい調理法で、生の状態に比べてその量は10倍にまで跳ね上がります。ここでは調理油は関係ありません。でもそこに一手間加えるだけで、驚くほどAGEを減らすことができます。その方法はとても簡単、レモンやお酢など酸性物質をかけることです。それだけでAGEを半分以下に減らすことができます。
とんかつや唐揚げに添えてあるレモンは、味わいだけでなく美肌作りにも役立ちます。
美肌のための食生活
健康に良い食生活としてよく取り上げられる以下の2つの方法、一方は美肌のためにはあまりよくありません。美肌を手に入れるにはどちらが好ましいと思いますか?
A.ベジタリアン
B.ローフード
正解はB.ローフード。AGEの研究で、「ベジタリアンの方がAGE値が高い」というデータがあります。肉、魚、卵などの動物性食品を食べないことで以下のようなことが問題になります。
○根菜や芋類といった高糖質食材を多く摂取する傾向になる。
○ボリュームを出すために揚げるなどの高温度理をすることが多く、AGEが増加しやすくなる
○細胞修復に欠かせないタンパク質が不足することで、肌からツヤやハリが失われてしまうことある。
肌のためにはAGEを含む食材をとりすぎないことが一番です。それにはできるだけ加工されていない、生の状態の食材「ローフード」を食べることがお勧めです。動物性タンパク質もしっかり食べましょう。殺菌が必要な肉類では、加温温度の低い「ゆでる」「蒸す」「煮る」などの調理方法を選ぶことがコツです。
美肌とお酒
暑い日が続きますね。こんな日はアルコールで喉を潤したくなるものです。ここで美肌のためにひとつアドバイス、ワインをお勧めします。
一般的にお酒は美容の敵と言われますが、その理由は「アルコール度数」と「糖質含有量」にあります。ウイスキーや焼酎などアルコール度数の高いお酒を常飲すると肝臓に負担がかかり、新陳代謝が鈍くなることがあります。一方、日本酒やビールなど糖質の多いお酒を飲み過ぎると、余分な糖分が血液中で脂肪に変わり、皮脂分泌量が増えてしまいます。肥満にもつながり、AGEも増加します。
その点ワインは、アルコール度数が適度で糖分も少なく、さらにはアンチエイジングに必要な成分が豊富であり、抗酸化と抗糖化の両方をかなえてくれます。赤ワインに含まれるレスベラトロール、カテキン、ケルセチンといった成分は、AGEをなんと80%も抑えてくれます。一方、白ワインにはやせる効果があるという医学的な論文が2004年に出ています。やせたい方は是非白ワインを飲みましょう。そして、ワインは美肌作りの強い味方です。
美肌とAGE
先日、美肌に関する本を出版しました。 「なぜ糖尿病の専門家が肌に関する本を?」 と不思議に思われるかもしれません。実は、両者には密接な関係があります。 糖尿病の合併症を進めるのはAGEですが、肌の老化もAGEにより加速されます。そのため、糖尿病の合併症対策でしていることは、そのまま美肌につながります。
AGEが肌にダメージを与えることは科学的に証明されています。世界的な化粧品メーカーであるロレアルが、培養した人の皮膚に糖質を加え、人工的にAGEを作る実験を行いました。その結果、皮膚にAGEが生じると「表皮が厚くなること」「真皮が萎縮すること」がわかりました。また、コラーゲン線維を分解する酵素が増えることで、コラーゲンが減少し弾性力も低下します。こうなると、肌は復元力を失い、しわが刻まれいきます。 他にも、乾燥やシミ、くすみもAGEと深く関係します。
AGEを貯めない生活でいつまでも若々しい肌を手に入れましょう。これからしばらく、このブログで肌をきれいにする方法を紹介していきます。







